『Smart AERO 』- システム概要
『Smart AERO』は、「基本料金」と「電力量料金」の両方の面から電気料金の削減を実現します。
◆システム構成
『Smart AERO』では、制御対象となる空調室外機ごとに『Smart AEROコントローラー』を1個ずつ設置します。
通常、1機の室外機に対しモバイル通信機能(3G, LTEネットワーク)を持つ親機コントローラーを、残りの室外機に対し無線通信機能(ZigBeeネットワーク)を持つ子機コントローラーを設置します。
各々のコントローラーは、設置された室外機の状態を常時監視し、5分おきにコントローラー同士で通信する事で「各室外機の電力使用状況」を共有します。一方、親機は、コントローラー同士の通信で収集した各室外機の情報を、5分おきにクラウドサーバーに送信します。

図1.2 システム構成図
◆電力使用状況の「見える化」
クラウドサーバーに送信された各室外機のデータは、Web上の専用ポータルサイトで閲覧する事が可能です。
ポータルサイトでは、『Smart AEROコントローラー』を設置した全ての室外機の5分おきの最大需要電力(kW)や任意の期間の電力使用量(kWh)をリアルタイムでご覧いただけます。
また、それぞれのデータはCSV形式でダウンロードする事もできます。
◆ピークカット
全ての室外機を同時に稼働させると最大需要電力が増大します。もしその値が過去1年間の最大値を超過してしまうと、電気料金の基本料金が上がり、その料金は以降12ヶ月間継続する事になります。
『Smart AERO』では、最大需要電力の高騰を抑える為、省エネ対象の室外機(コントローラーが設置された室外機)を交互に休止させます。
各コントローラーは、「全体の電力使用状況」および「電力削減目標」等の情報を基に、“自身が管理する室外機”を休止するタイミングを判断します。
「電力削減目標」の値は、室外機ごとに設定する事が可能ですので、省エネを重視したいエリアと環境を重視したいエリアのエアコン稼働率を個別に管理する事ができます。
◆スケジューリング
室外機の省エネ制御は、分単位でスケジュール設定する事が可能です。平日と週末で異なる省エネ制御を実施する事もできますし、環境を最重視したい時間帯のみ省エネ制御を解除する事もできます。
◆遠隔操作
全ての操作はWeb上の専用ポータルサイトで実施致します。インターネットに接続できる環境であれば、店舗や事業所に足を運ぶ事なく、電力の使用状況を閲覧したり、省エネ制御設定を行う事が可能です。